湿度計のセンサーについて

湿度計のセンサーは、湿度を検知するための仕組みのことですが、実際にはどのような原理が用いられているのでしょうか。これはなかなかに巧妙な仕組みとなっています。純粋な水は電気を通しにくいものの、現実的に身の回りにある水はたとえわずかであっても電解質を溶かし込むなどしているために、電気を通しやすいのは良く知られています。濡れた手で電気コンセントを触ったりしてはいけないのは常識のレベルでしょう。

これと似たような意味合いを持つのですが、ある種の物質は、湿度によって電気抵抗が変化します。湿気が高い場所にあると水分を含むことで電気を通しやすくなって抵抗が下がり、乾燥していると電気を通しにくく抵抗が高くなると考えてもらって間違いありません。予め湿度レベルと電気抵抗値の関係を把握しておけば、この物質は湿度計のセンサーとして用いることができるようになります。もちろん、実際に用いるには電気回路に組み込む必要がありますし、湿度を可能な限りリアルタイムで反映させる反応性の良さも必要です。

反応に数時間以上もかかるようでは湿度計センサーに用いることはできません。このような仕組みは、例えば湿度調節機能付きの空気清浄機などには当然組み込まれています。この原理について言えば、電気抵抗値によって湿度を知ることができますので、電化製品の制御の観点からは非常に使いやすいというか、相性の良い仕組みになっているということができます。

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